089 夢からさめた朝

夢みたいだとは、思っていなかった、実際現(うつつ)だったのだし。あいつが言った「夢みたい」、俺は「そうだなぁ」と反論せずに同意のことばで返した。でも未だにあのことばに納得できない(お前はなぜ現実を夢みたい、だと言った?)あれはたしか、ふたりでベッドに入っていた時だ、寝る前だったけれど俺たちはまだ寝ていなかった、寝惚けるにはまだ早かったはず、そんな3日前。



そして
あの夜を最後にとは会っていない、彼女は任務で遠方に赴いてしまった。1秒1秒、あいつのことを考えていたら、1日というのはなんと長いことか(と思って、俺も自分の任務に集中しようとしたが、でもやっぱり、)俺が心配するほどは弱くない、それは俺がいちばん知っている。(なのに、) そんなこんなでようやく3日、過ぎて、


4日目の朝
任務完了を報告するついでに、「あいつはいつ帰ってくるんだぁ?」とボスに聞いたら、いつも通り、物が飛んできて俺の頭に派手な音をたててぶつかった


「スクアーロ、また馬鹿やったわけー?」


ボスの部屋から帰った、ワインまみれの俺を見てベルが笑う


「う゛お゛ぉい!うるせぇぞぉ!」
「なんか最近忙(せわ)しないよ、もう少し落ち着いたら?」


口を挟んだマーモンは、ベルの膝に抱きかかえられながら暗殺者らしからぬ呑気な態度でデザートを頬張っていた、


「うしし、てゆーかさ、さっさと結婚でもしちゃえばいいじゃん」
「な、なんだと、ぉ゛」
「どーせ、いつかはするんだろ?だったら早いほうがよくね?」
「ウム。スクアーロもその方が落ち着くんじゃない、」


俺よりガキのこいつらに俺とのことに口を出す権利を与えるのはしゃくだった、(というより、からかわれている?)ので、俺は抗議しようと口を開いた


「ただいまー」


が、タイミングがいいのかわるいのか、が帰ってきて、言葉はのどの奥で止まった。


「おかえりぃ」
「おかえり」


ベルとマーモンがを迎え、俺も「おう、」とだけ言うと、彼女は笑って応える


「案外早かったね、」
「思ったよりあっさり終わったの」
「うしし、やるじゃん
「スクアーロ、元気してた?」


3日ぶりに彼女が俺の隣に並ぶ。ベルとマーモンは笑ってこっちを見ていた(くそ、)



「え、なに?」
「結婚しようぜぇ」


思わぬことばに俺を見る彼女、そしてベルとマーモン。


「…うん」


抱きしめて熱いキスをして、絡む 指、舌、うで。 横目でベルとマーモンを見ればつまらなさそうな顔をしている、ハ、馬鹿共め、




その夜
「夢みたいだと、思うか、」あのときのようにベッドに入って、問う俺に彼女は「夢にできるわけないじゃない、」夢から覚めた彼女は、それが夢ではなかったことに気付いたようだ、


夢だとしたら目覚めたときに忘れているかもしれない、し。



20070822 お、おもわぬ駄作ですごめんなさいorz 、 お題 // by hazy  (窓を閉じる